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読書記録
2002.04.20 鳥飼玖美子さんの本 『TOEFL・TOEICと日本人の英語力--資格主義から実力主義へ』 (講談社現代新書) を読んでみました。この中で、私の本 『TOEIC Test 鉄人伝説』 のタイトル紹介が p.29に、内容紹介が pp.154-55 にあるのですが、鳥飼玖美子さんは私の本の内容の一部を面白おかしく利用しているだけという感じです。
それよりも、鳥飼玖美子さんはどうも自身では TOEIC を受験したことがないようです。統計的な数字だけをもとに本を書いているようで、例えば:
「読解力に関してTOEICの平均スコアを見ると、やはり低い。たとえば1998年を例にとると、リスニングの平均点が314点だったのに対し、リーディングの平均点は258点にとどまっている。日本人は英語を読むことは問題ないという通説は、もはや幻想にすぎないことがTOEICスコアからも推察される。」(p.92)
と書いていますが、これはTOEICを良く知らない人が、発表された数値だけを見ての感想でしょう。実際の受験者の意見は、「リスニングで聞き取れないところがあり、でたらめにマークしたところがかなりあったのに結果は○○点なのに対し、リーディングは自分ではかなりできたつもりだったが○○点で低かった。」さらに、自分のパーフォーマンスを自覚できている人は、「TOEICのリスニングの点数は甘く、リーディングの点数は辛い」という判断をするでしょう。私の知っている、得点で言うと500から800点の受験者の多くは、リスニングが不得意なのに、リスニングの点数の方が高い結果になっている。これが現実です。
さらに、鳥飼玖美子さんの TOEFL に関する知識は弱い。CBT は Computer-Based TOEFL であると間違った説明をしている(p.46, 48)だけでなく、長文の問題数(p.36, 50)、文法・語法の問題数(p.46)、最低点(p.47)の説明はすべて間違いです。また、ライティングの説明部分は学生のホームページをコピーしてそのまま使っている(pp.134-45)。
最後に誤字の指摘をすると、「加算名詞・不加算名詞」(p.50) というのは英語の専門家としては恥ずかしいミスでしょう。(ただし、一般読者はこのミスに気付かないかも知れない。)正しくは「可算名詞・不可算名詞」。



読書記録
2003.07.25 語学書を購入しようとする場合には、著者の経歴もきちんと調べること。普通の本であれば、たいがい巻末に著者や執筆者の紹介が載っているから(載っていないものは信用しないほうがいい)、そこを読んで、きちんと英語を勉強してきた人なのかどうか、自分が手本として仰ぐに足る先生なのかどうかを確認してほしい。というのも、最近では、日本における読書文化の変質や日本人の文字離れにともない、出版社も節操のない語学書の出し方をするようになったからである。
手間暇掛けて作った良書が売れない一方で、志の低い本が爆発的に売れたりする不確定な状況のなか、とりあえず書名に「英語」の二文字さえあればそこそこ売れるものだから、英語について何か書けそうな人を探しては手当たり次第に執筆を依頼している感がある。素人の我流を説いているだけの語学書が多すぎる。
斎藤兆史 (2003) 『英語達人塾』 中公新書 Page 171.



読書記録
2003.08.12 綿貫陽・淀縄光洋・Mark Petersen 『教師のためのロイヤル英文法』 (旺文社)
三重目的語の嘘 (p.14) I am finished の finished は形容詞 (p.47) 総称表現 The tiger, Tigers, A tiger の違い (p.91) go to school の school に the が付かない理由 (p.98) It is kind of you to ... / It is kind for you to ... 両方可能 (p.132) It moves too quickly for most people to see [it] の it は必要か (p.137) a drinking man と言えるか (p.140) Optimistic verbs と Pessimistic verbs の違い (p.150) Do you mind ...? の承諾は Yes, certainly もありえる (p.164) 前置詞の義務的削除 (p.167) What we need [is/are] more houses (p.185) 主格の関係代名詞の省略 (p.188) even if と even though の違い (p.202) unless = if not ではない (p.203) 副詞の最上級に the を付けるか (p.211) can not と離して書くのは誤りか (p.217) 否定辞繰り上げ変形は正しいか (p.220) many pains は正しいか (p.233)



読書記録
2003.09.10 細江逸記 『英文法汎論』 (篠崎書林)
at best になぜ the が無いか (p.55) He's in here の here は名詞ではない (p.62) I am to be blamed ではなく I am to blame と言う理由 (pp.83-86) nowadays の a は何か (p.123) 利害与格と感興与格 (p.125) The moon shines bright の bright は形容詞か副詞か (p.127) not ... more than one cannot help が論理的に正しい (p.148) Here he comes と Here comes the train の語順はなぜ違うか (p.162) both the men の both はなぜ冠詞の前に来るか (p.185) to と不定詞との間に副詞のはいるのは、前置詞と名詞との間に形容詞がはいるのと同様 (p.210) none は単数か複数か (p.225) Every sense and every heart [is/are] joy (p.233) It is I that [am/is] wrong (p.246) It is me (pp.247-53) 船はなぜ女性か (p.258) I want to give it to [whoever/whomever] may like it (p.272) 二重受身形 (p.288) 雅式の may (p.305) 関係代名詞の説明用法 (p.367) 主格の関係代名詞の省略 (p.373) an = if (p.425) The man acts as [he would act] if he were mad (p.443) during と except はフランス語 (p.457)