英語試験に賭ける(TOEFL編1)

高記録を狙うときは、天候やグラウンドの状態も良くなくてはなりません。また、試合開始の時間に自分の体の調子がベストになるように、生活時間も調整しなくてはなりません。真夏開催のマラソンは夜明け前がスタート時間になることもあり、選手は深夜に起床して体の調子を整えます。

TOEFL の試験会場は一応希望が出せるのですが、都心の会場はどうも希望通りにいかないことの方が多いようです。リスニングの試験では、教室の音響設備がどうしても受験者の成績に影響します。また、その教室のどこに座るかも重要な要素です。音が反響してどうしようもない位置もあります。さらに困ったことに、大教室の細長い机の一番右側に座席が指定され、もう右側には何も置く机のスペースが無く、自分の体の正面にマークシートと問題冊子を重ねながら受験したこともあります。

TOEFL は金曜日試験と土曜日試験があります。金曜日は午後1時に試験スタートとなるので、早起きが苦手な人も不都合はありません。ところが、土曜日試験は午前9時半頃がスタート時刻となるので、この時刻に合わせて自分の体の調子をベストの状態にするには、早起きが必要となります。寝不足状態では試合に参加はできても勝つことはできません。

TOEFL には TWE (Test of Written English) という英作文の試験がおまけに付くことがあります。TOEFL の点数だけが必要な人にとって、この30分間の試験は困り者で、この時できるだけ体力を消耗しないように注意する必要があります。TWE が終了後すぐに約2時間の TOEFL の試験が始まります。

高記録が出せるベストな試合環境は、音響設備の良い会場、良い座席位置、金曜日の午後試験、TWE がない試験日、となります。しかし、3月まで兄弟種目(TOEIC)に参加していたため、2000年3月17日(金曜日)のラッキーディを逃してしまいました。しかたなく、4月15日(土曜日)の早朝マラソンに出ることにしました。土曜日早朝受験は始めての体験です。それでも、この日は TWE が無いので、この点だけはまだラッキーです。試合会場は昨年と同じ K322 三省堂文化会館(新宿)です。

TOEFL の点数をおさらいします。満点は 677 点です。この総合点は3つのセクションの平均点×10で算出されます。それぞれセクションの最高点は 68, 68, 67 ですから、平均すると 67.6666... になります。これを10倍にして四捨五入した点が 677 になります。

TEST OF ENGLISH AS A FOREIGN LANGUAGE
SECTION 1 SECTION 2 SECTION 3 TOTAL SCORE
68 68 67 677

5月26日に成績表が届きました。得点は 667 (68/68/64) 点です。

TOEFL667

いままで一度も満点をとったことがなかった SECTION 1 のリスニングで満点 68 が取れています。全部完璧にできたのではなく、解答に迷ったことろもあります。それでも、最終的には正解を選んだことになります。SECTION 2 の文法は完璧です。全ての解答に自信がありました。SECTION 3 のリーディングは今回満点 67 が取れていません。試験後に辞書を参照して1問は間違えていることを確認しました。しかし、この点数から判断すると、もう1問間違えたかも知れません。

理想的な試合環境で、高得点をとること。これを目指せればよいのですが、それがこれから不可能になります。TWE の無い受験日は6月9日(金曜日)を最後に無くなり、金曜日試験もこの日が最後です。それ以降も、7月15日、8月26日、9月16日、これらすべて土曜日で TWE のおまけが付きます。そして、その後は CBT (Computer-Based Test) が日本でも開始されます。

やはり、どんなに変化する試合環境でも戦える適応力、どんなに不利な試合ルールでも戦える強い意志と体力、が必要になってくると思います。

 
英語試験に賭ける(TOEFL編2)

最後の理想的な試合日、TWE の無い金曜日試験6月9日がやってきました。今回の試験会場は高田馬場駅前・早稲田経営学院です。小雨の中、試験会場に入り、受付でくじを引くと、4階の教室の一番前の席にあたりました。この教室の音響環境は悪くありません。リスニングセクションがうまくいきそうな予感です。そして試験が始まりました。ところが、問題テープの内容に合う選択肢がありません。2問目も同じです。3問目もそうです。すると受験者から「テープと問題冊子が合っていません」と声があがりました。

1度の試験に複数のテストフォームを使うことはよくあるようで、この日も 3WTF26 と 3WTF66 の2種類のフォームが使われていました。リスニングセクションでは選択肢の順番を代えたり、文法・リーディングセクションでは問題の順番を代えたりして、受験者同士のカンニングを避けることができるようになっています。しかし、今回使われたこの2つのフォームはリスニングの問題の順番が代えられていました。問題テープは1つしか会場で流すことができないので、テープと合っていないテストフォームを渡された受験者は解答できません。この日、3問目で試験はストップし、1時間くらい会場に待たされたあと、本日の試験はキャンセルであると監督者から知らされました。会場によっては、待機中に文法セクションをやったところもあったようです。

約1週間後、TOEFL 事務局からきた通知には、次の選択肢があることが書かれていました。(1)7月8日の再試験を受ける、(2)受験料の払い戻し、(3)7月・8月・9月の通常の試験を受ける。7月以降の通常の試験には TWE があるので、私は再試験を受けることにしました。

7月8日土曜日、前日の夜は関東地方に台風接近で暴風雨、当日の朝もまだ小雨の残る中、試験会場へ。試験会場は早稲田大学15号館、集合時間は午前11時、ちょっと遅めの集合時間でした。大学の大教室の試験会場は音響環境が悪いと思っていたのですが、早稲田のこの教室はそれほど悪くありません。リスニングは自信のないところ(問題を聞き逃したところ)がありましたが、文法・リーディングに関しては全ての解答に自信がありました。スコアレポートは8月9日朝に速達で届きました。得点は 660 (63/68/67) 点です。

TOEFL660

この得点からするとリスニングセクションで2問不正解だったようです。1問は間違えた自信?があるのですが、もう1問どこで間違えたか分かりません。文法・リーディングセクションでは何度も答えの確認ができるのですが、リスニングではそれができません。

再試験の成績によって、9月試験(申込締切7月31日)を受験するかどうか決めようと思っていたのですが、再試験のスコアレポート送付が8月になってしまったので、結局9月試験は申し込みませんでした。従って、この再試験が私にとって最後の Paper-Based TOEFL の受験となりました。満点677は取れなかったこと、リスニングセクションでは1勝しかできなかったこと、などが心残りです。


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