電脳試験との対決(その4)

2002年になりました。今年のスケジュールは不確定な部分が多く、予定を立てるのは難しいのですが、コンピュータ試験の利点(受験日の3営業日前までに申し込める)を生かして、目標点数を達成するまで、執念深く受験してみたいと思います。今年はまず1月22日に受験することにしました。また、東京の3会場もすべて体験してみたかったので、今回は CIEE 青山に受験予約を入れました。青山会場は地下鉄の表参道駅からでも行くことができますが、使い慣れた渋谷駅から行くことにしました。2000年は毎日のようにこの渋谷駅を使っていました。

青山会場は青山学院大学の近くにあります。渋谷駅からなだらかな坂道をのぼって会場に着くと午後1:15になっていました。会場の雰囲気はテンプル大学とも茅場町とも違います。この印象の違いは受験者の違いからきているのかも知れません。いつものようにパスポートを見せ、チェックインし、誓約書にサインし、荷物をロッカーに入れ、試合開始を待っていたのですが、何度も同じ注意事項を係りの人から言われる人(若い女性)、受験前にコンピュータの音質が悪いので何とかしろとクレームをつける人(若くない女性)、などは他の会場では見かけませんでした。雰囲気わるーい。

試験室に案内されると、既に4,5名が受験していました。青山会場でも、コンピュータは COMPAQ Deskpro のデスクトップマシンで、モニタは17インチ、キーボードはUSキーボードです。リスニングの音は相変わらず悪く、特にヘッドセットに付いている手元のボリュームを大きくすると音が割れて聞きにくくなります。今回はさらに悪いことに、試験前にコンピュータの音質が悪いので何とかしろとクレームをつけてた人が同じ試験室にいて、何度も信じられないくらい大きい音をたてて咳払いするので、大変迷惑でした。

リスニングは答えに自信のない問題がありました。ストラクチャーは今回もやさしく、すべての解答に自信があります。リーディングは前回ほど難しくはないのですが、今回も全問正解できたか自信がありません。問題の文章自体は簡単なのですが、選択肢で迷うものがありました。中には正解がないと思われる問題もありました。長文5で、試験時間90分をフルに使いました。今回の試験の内容は、リスニング30問、ストラクチャー25問、リーディング55問でした。ライティングのトピックは以下の通りです。

Some people think governments should spend as much money as possible exploring outer space (for example, traveling to the Moon and to other planets). Other people disagree and think governments should spend this money for our basic needs on Earth. Which of these two opinions do you agree with? Use specific reasons and details to support your answer.

ライティングのスコアーが、参考書を使って勉強する前は 5.0 で、参考書を使って勉強した後は 5.0 と 4.5 だったので、今回は参考書が言っていることを無視して、自分の好きなように書きました。自分の書きたいように書いて、スコアーが何点になるかというのも興味があります。特に今回は興味のあるトピックなので、すぐに書きたい内容がひらめきました。ライティングの評価は郵送で成績が届くまで分かりませんが、その他のセクションの得点は受験の最後にコンピュータ画面に表示されて、得点は次のようになっていました。

Listening Final Score28
Structure Score Range13-30
Reading Final Score28
Total Score Range230-287

リスニングで数問ミスしています。ストラクチャーは予想通り満点です。そして、今回もリーディングで不正解を出してしまいました。どうもリーディング問題の選択肢の構成に対応できていないようです。よく反省して次回リベンジします。そして、正式なスコアレポートが2月15日にアメリカから航空便で届きました。

TOEFL287

何と!ライティングで 6.0 の評価が出ています。参考書の言っていることは無視し、文章構成や文章の繋ぎ表現は参考書の薦めているものでなく、すべて自己流で書きました。もしかしたら、採点者は受験参考書のお薦めパターンのエッセイにもう飽き飽きしていたのかも知れません。日本から送られてくるエッセイは大きく分けて3パターンしかなく、どれもこれも同じようなものばかり。日本人は教科書どおりに書くのは上手だが、独創性が全然無い。こんなところに私のとんでもないエッセイが届いたのかも知れません。

また、今回はトピックにも恵まれました。私自身、宇宙には大変興味があり、アームストロング船長の月着陸をテレビで見て、身震いするほど感動した覚えがあります。自分で宇宙旅行に参加することにも興味があります。しかし、宇宙開発にかかる莫大な費用を考えると、その使い方は本当に正しいのか、地球上の問題にそのお金を使うほうが良いのではないか、などをアフガン復興問題と関連付けて論じました。なぜアフガン復興なのかというと、試験日の前日にアフガン復興会議(のちに田中外相の更迭につながる)が東京で開かれて、これに関するメディアの報道をかなり読み込んでいました。

受験してから数日後に、私がエッセイの中で何度も使った Afghanistan という単語ですが、思い返してみると、私はすべて Afganistan と綴ってしまったような気がします。もしそうだとすると、6.0 は少々のスペルミスがあっても出るということです。本当に大事なのは内容なのです。とにかく、これで Structure/Writing のセクションで念願の満点 30 を達成しました。昨年、リスニングとリーディングで満点 30 を達成済みです。今年は、同時に3セクションで 30 を取りたいと思います。

 
電脳試験との対決(その5)

2月の TOEFL を受験する前に、今年も1月に軽い練習試合として TOEIC を受験しました。試合に対する集中力をつけるのがその主な目的です。しかし、リスニングセクションでは、途中で集中が途切れ、問題を聞き逃したところがありました。TOEIC は全問正解できなくても最高点がでるので、今回も 990 点でしたが、反省すべき点があります。次回はこのようなことがないように、自信を持って全問正解できるようにしたいものです。そして2月には2冊目の著書『語法・文法』が出版されました。

2月の試験会場ですが、茅場町と青山を体験したので、今回は南麻布テンプル大学に戻ることにしました。試験日は2月28日です。前回、青山会場で信じられないくらい大きい音を立てて咳払いする迷惑な受験者と同じ試験室になり、試験になかなか集中できなかったので、テンプル大学ではこんなことがないように期待していたのですが、今回はいままでで最悪の受験環境になってしまいました。今度は咳払いではなく、本当の咳を何度も何度も教室じゅうに響き渡るようにする、病気の受験者と同室になってしまいました。そしてその受験者がちょうど私のうしろの席にいたのです。

確かに今はインフルエンザが流行しています。本物の病気ですから、文句を言うこともできません。試験室 8618 の受験者全員が私と同じくらい迷惑していたと思いますが、どうすることもできません。やはり一番影響を受けたのはリスニング・セクションです。問題の音声を聞こうとしているときにタイミングよく、雷のようなボリュームで咳をされると、問題を聞こうという意欲もなくなります。実際に大きな咳と問題の音声が重なり、問題を聞き取れなかったこともありました。

しかし、自分なりにできるだけ試験に集中しようとしたつもりです。それでも、リスニングセクションで2問は自信のない解答がありました。また、今回誤算だったのはストラクチャーの問題で、本当に分からない、解けない問題があったのです。最後から2番目の問題だったので、残り時間を気にしながら、いろいろ考えたのですが、どの選択肢も空所を補充するのに適切ではありません。選択肢の中に正解がないのです。仕方がありません。とにかくどれかを選択しないと、次に進めないので、(C) を選択して最後の問題に進みました。

リーディングセクションは、問題の文章が今回はやさしく、選択肢も正解がないと思われたり、2つの選択肢が正解と思えたりするような問題は無かったので、1月の試験のように悩むことはありませんでした。長文5で、試験時間90分はかなり余裕がありました。今回の試験の内容は、リスニング30問、ストラクチャー25問、リーディング55問でした。ライティングのトピックは以下の通りです。

Do you agree or disagree with the following statement? It is more important for students to study history and literature than it is for them to study science and mathematics. Use specific reasons and examples to support your opinion?

1月の試験のときはトピックに恵まれ、書きたいことがひらめいたのですが、今回はそのようなひらめきはありませんでした。しかし、論理的に正しい客観的な文章よりは、論理的には正しくなくても個人の意見を強く述べる文章の方が、得点が高いという感触を前回得たので、今回も主観的文章を書きました。ライティングの評価は郵送で成績が届くまで分かりませんが、その他のセクションの得点は受験の最後にコンピュータ画面に表示されて、得点は次のようになっていました。

Listening Final Score29
Structure Score Range13-29
Reading Final Score30
Total Score Range240-293

リスニングの不正解は予想以上に少なかったようです。ストラクチャーのあの問題はやはり不正解になっています。リーディングは今回の問題自体がやさしかったので全問正解できました。そして、正式なスコアレポートが3月20日にアメリカから航空便で届きました。

TOEFL297

何と、受験の最後にコンピュータ画面に表示されていた Score Range と正式なスコアが合っていません。コンピュータ画面で、Structure の Score Range は 13-29 になっていたのですが、最終的なスコアは 30 になっています。そして、Structure の最終スコアが 30 になったことにより、Total Score の Score Range が 240-293 だったにもかかわらず、Final Total Score が 297 になりました。あくまでも想像ですが、送付されてきたスコアレポートから判断すると、受験の最後にコンピュータ画面に表示されるべきだった Score Range は次のとおりではないでしょうか。

Listening Final Score29
Structure Score Range13-30
Reading Final Score30
Total Score Range240-297

とにかく今回も Writing で 6.0 の評価を貰うことができました。論理的に正しくなくても主観的意見を強く述べ、個人的な体験談を加える書き方が、採点者からは高く評価されるようです。また、Writing Topics は公開されているので、暇な時間に Topics を眺めて、何を書くか考えてみるのもいいですね。既に書く内容を考えていたら、実際の試験のときはすぐに書き出すことができます。

 
電脳試験との対決(その6)

3月も軽い練習試合として TOEIC を受験しました。リーディングセクションでは全問正解できた自信があるのですが、リスニングセクションでは全問正解できたかどうか自信がありません。TOEIC は全問正解しなくても満点がでてしまうのですが、次回こそは自信をもって全問正解したいと思います。

3月の TOEFL CBT 試験会場は茅場町にしました。東京の3会場を体験してみて、茅場町が一番クリーン(建物内がきれい)な会場であることが分かりました。このクリーンな会場で昨年の12月のように、リスニングセクションでもう一度スコア 30 を出したいと思います。振り返ってみると、一昨年 TOEFL PBT (Paper-Based Test) のリスニングで満点の 68 を出したのは午前の試験でした。そして、昨年 TOEFL CBT (Computer-Based Test) で満点の 30 を出したのも午前の試験でした。いままで TOEFL を午前中に受験したのは2回しかありませんが、2回ともリスニングで満点を出しています。午前試験ならば満点 30 がとれそうなので、今回の申込みも午前試験にしました。試合日は3月29日です。

冷たい雨の降る中、新川の茅場町タワーに午前8時に到着。チェックインを済ませ、いよいよ試験開始です。今回はラッキーなことに、受付のパソコン入力の女性がものすごい美人でした。また、試験室でも、信じられないくらい大きな音を立てて咳払いする受験者や、本当の咳を何度も何度も教室じゅうに響き渡るようにする病気の受験者はいないようです。ただし、あとから入ってくる受験者や案内の試験官の足音が気になるので、Tutorial を少し時間をかけてやり、試験室が静かになるまで待ちました。パソコンの音質は相変わらず悪いものの、現状では最良の受験環境を今回は得ることができたと思います。

リスニングセクションは比較的やさしい問題が続き、セクション終了後の自己評価は全問正解です。ストラクチャーでは1問だけ解答に自信のない問題がありました。リーディングセクションは、問題の文章が今回もやさしく、問題の選択肢も正解が見分けやすい組み合わせでした。長文5で、試験時間90分はかなり余裕がありました。今回の試験の内容は、リスニング30問、ストラクチャー25問、リーディング55問でした。ライティングのトピックは以下の通りです。

Plants can provide food, shelter, clothing, or medicine. What is one kind of plant that is important to you or the people in your country? Use specific reasons and details to explain your choice.

平凡な答え「米」しか考えつかなかったので、米の食物としての多様な用途と日本文化との密接な関係、特にお祭りに関して書きました。本来ならば個人的体験とかを書き込むべきなのですが、今回はそれができませんでした。書いたのは単なる客観的な一般論です。高い得点は期待できないかもしれません。ライティングの評価は郵送で成績が届くまで分かりませんが、その他のセクションの得点は受験の最後にコンピュータ画面に表示されて、得点は次のようになっていました。

Listening Final Score30
Structure Score Range12-29
Reading Final Score28
Total Score Range233-290

リスニングは予想通り全問正解です。ストラクチャーの解答に自信のなかった問題はやはり不正解だったようです。それよりも、あんなに簡単に感じたリーディングで、少なくとも2問は間違ったことになっています。信じられません。前回スコア 30 だったときの問題よりもさらにやさしく感じた今回の問題なのに、全問正解できていません。試験を終え、茅場町タワーを出て、冷たい雨の降る中、傘を差して駅に向かう途中で、ストラクチャーで不正解を出してしまった問題の正解が分かりました。しかし、リーディング問題のどこで間違いを出してしまったのか、今でも分かりません。そして、正式なスコアレポートが4月23日に航空便で届きました。今回は奇妙なことに、封筒のスタンプ部分に Hamburg, Allemagne, Deutsche Post, Frankfurt, Allemagne の文字が入っています。このスコアレポートはドイツから送られたようです。

TOEFL290

今回もライティングの評価が 6.0 になっています。昨年、参考書の薦めるパターンにできるだけ合わせて書こうとした結果が 5.0 か 4.5 だったのに対して、今年から自分の好きなように書くやり方を始めて、6.0 が取れるようになりました。この自分のやり方を貫き、なんとか目標点数 300 を達成したいと思います。

 
電脳試験との対決(その7)

昨年の9月に銀座で始めた仕事が4月中旬で終わり、5月から新しい仕事が渋谷で始まろうとしています。ちょうどこの仕事と仕事の谷間に余裕があったので、4月26日に青山 CIEE 会場で TOEFL CBT を受験することにしました。今回もリスニングで満点を取るために、午前受験にしました。

リスニングセクションは少し自信のない解答もありましたが、セクション終了後の自己評価はまずまずです。ストラクチャーの問題はやさしいものばかりでした。リーディングセクションは、問題の文章が今回もやさしく、すべての解答に自信があります。今回の試験の内容は、リスニング30問、ストラクチャー25問、リーディング55問でした。ライティングのトピックは以下の通りです。

Do you agree or disagree with the following statement? Television has destroyed communication among friends and family. Use specific reasons and examples to support your opinion.

反対の立場をとり、独断的な意見を書きました。ライティングの評価は郵送で成績が届くまで分かりませんが、その他のセクションの得点は受験の最後にコンピュータ画面に表示されて、得点は次のようになっていました。

Listening Final Score30
Structure Score Range13-30
Reading Final Score28
Total Score Range237-293

リスニングとストラクチャーの点数には納得です。しかし、リーディングで満点が取れていません。あんなにやさしいリーディングの問題のどこで間違えたのでしょうか。本当に信じられません。そして、正式なスコアレポートが5月15日に航空便で届きました。

TOEFL293

今回もライティングは 6.0 でした。これで Structure/Writing で 30 は確実に取れるようになりました。リスニングも午前試験であれば 30 が取れることも分かりました。

 
電脳試験との対決(完結編)

残された課題は、リーディングで 30 を奪還すること、そして午後試験のリスニングでも 30 を取ることです。このように目標が明確化したので、5月の試験は午後にしました。試験日は5月22日です。会場は南麻布テンプル大学にしました。

JR田町駅を出て慶應義塾大学前を通るコースはもう歩き慣れた道です。会場に到着すると、受付にいたのはあの女性です。ぎりぎりにチェックインしたので、試験本体を始めた時は既に2:00になっていました。2月とは異なり、受験者が少なく、静かな環境です。この環境で、リスニング、ストラクチャー、リーディング、ライティングのすべてがうまくいきました。試験の内容は、リスニング30問、ストラクチャー25問、リーディング55問でした。ライティングのトピックは以下の通りです。

Imagine that you have received some land to use as you wish. How would you use this land? Use specific details to explain your answer.

土地が大きかった場合と小さかった場合の両方の使い道を書きました。ライティングの評価は郵送で成績が届くまで分かりませんが、その他のセクションの得点は受験の最後にコンピュータ画面に表示されて、得点は次のようになっていました。

Listening Final Score30
Structure Score Range13-30
Reading Final Score30
Total Score Range243-300

午後試験でリスニング 30 を取ること、リーディングで 30 を奪還することの両方が達成されています。これにライティングで 6.0 の評価が貰えれば、念願の TOEFL CBT 300 が達成されます。そして、正式なスコアレポートが航空便で6月8日に届きました。

TOEFL300

ついに満点達成です。次の目標は TOEFL 連勝記録を伸ばすことと、他の試験 GRE, GMAT に進出することです。そして最終的には海外留学の夢があります。《解説》


Copyright (C) Tsuyoshi Hasegawa (2002)