■まえがき

本書は TOEIC Reading Section Part V (空所補充) と Part VI (誤文訂正) で得点アップを目指す人をターゲットにしています。TOEIC の試験を受けたことがない、あるいは1度受けたが思うような点数が取れなかった社会人や大学生で、高校時代に勉強した「英文法」を復習するだけでなく、TOEIC 試験に出題される「語法・文法」項目を集中的に勉強したいという方に是非読んで頂きたい本です。

本書は英文法の全体像が総合的に把握できるように、文の大きな構成要素を見ることからスタートし、それから文の細かい要素をすべて網羅するようになっています。ここにあげた 50 の「語法・文法」項目の中には、読者の皆さんにとって、やさしく感じるものもあるかも知れませんが、油断は禁物です。もしかしたら部分的に理解していただけかも知れません。場合によっては誤った理解をしていたかも知れません。すべての項目を完全に理解するようにトライしてください。

本書の構成は、英文法の項目を最初に決定し、それに当てはまる TOEIC 問題をあとから作るようなことはしていません。著者の豊富な TOEIC 受験経験をもとに、まず TOEIC に実際に出題される「語法・文法」問題のデータ分析から始めました。そのデータをもとに、TOEIC に出題される問題を文法項目別に分類し、読者の皆さんが英文法を総合的に理解できるように配慮しながら、50 の「語法・文法」項目を決定し配列しました。簡単に言うと、文法項目を先に決めてから問題を作ったのではなく、実際に出題される問題を分類して「語法・文法」項目ができたのです。

繰り返しますが、本書は TOEIC Reading Section Part V と Part VI で得点アップを目指す人をターゲットにしています。Part V は空所補充問題で Part VI は誤文訂正問題です。この2つのパートでは主に英語の「語法・文法」が問われます。しかしながら、実際にTOEIC を受験してみれば分かることですが、Part VI では約1割の問題がそして Part V では約4割の問題が「語法・文法」の問題ではなく、「語彙」の問題になっています。「語法・文法」をほぼマスターしたのに Part V と Part VI で解答できない問題がある人は「語彙力」が弱いのです。

本書には「付録」として 100 問の Part V 形式問題が追加されています。これも実際に出題された問題をもとに、TOEIC で問われる「語彙」項目をデータ分析し、その「語彙」項目から問題を作成しています。また読者の皆さんに英語の読解力養成もして頂くために、特に後半の問題では、あえて長めの英文を問題にしています。是非、50 の「語法・文法」項目で TOEIC の英文法をマスターし、「付録」で語彙力と英語の読解力を強化して、TOEIC Reading Section Part V と Part VI で得点アップを実現してください。

2002年 長谷川 剛