打倒!英語試験 - 長谷川 剛 打倒!英語試験

Mission 2 TOEIC 全国公開試験で満点 990 を獲得せよ
  Step 1 TOEIC も新形式のテストになる

英検1級に合格しても、TOEIC 990 満点が取れない人の話をときどき聞きます。その原因は、合格基準点ぎりぎりで合格した人と、満点近い点数で合格した人では、英語能力に差があり、前者が TOEIC 990 満点を取れなくても不思議ではありません。また、英検1級と TOEIC では問題内容に大きな違いがあるのも事実です。難しい語彙問題に苦しむのが英検1級の特徴であるとすると、やさしい問題を大量に速く解くのが TOEIC の特徴です。この「やさしい問題を大量に速く解く」ことに慣れさえすれば、TOEIC 990 満点獲得はそれほど難しいことではありません。

とにかく、英検1級は合格したかどうかが問われるだけで、一次試験を何点で合格したかや、二次試験を何点で合格したかは問われません。つまり、合格基準点ぎりぎりで合格しても、満点近い点数で合格しても、区別はされず、同じ英検1級合格なのです。しかし、TOEIC に合格・不合格はありません。問われるのは点数だけなのです。自分の英語能力を試したい人が、TOEIC で高得点を目指すのは自然なことでしょう。そして、自分の高い英語能力を証明したい人が TOEIC 990 満点を目指すのも自然なことだと思います。英検1級をある程度の点数で合格したならば、次は TOEIC 990 満点獲得を目標にしましょう。

2003年度3回合計 英検1級受験・合格状況
受付数 一次試験 二次試験
志願者 一次免除者 実受験者 合格者 合格率 実受験者 合格者 合格率 対志願者
合格率
23,130 1,439 19,408 2,376 12.2 % 3,454 1,926 55.8 % 8.3 %
※「一次免除者」は志願者の内数。「二次試験実受験者」は一次免除者を含む。

日本英語検定協会が公表した2003年度英検受験状況によると、英検1級受験者の約10%が合格しています。二次試験をだけを見ると、受験者の半分以上が合格しています。英検1級の敷居の高さは、その語彙問題の難しさにあると思いますが、それさえ乗り越えれば、なんとか合格できる試験です。それでは TOEIC 990 満点はどうでしょうか。TOEIC テストを実施する財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会は 990 満点獲得者の数を公表していません。ただし、概数を推測することは可能です。受験者のもとにスコアレポートと共に送られてくるスコア分布表に、スコア区分と人数が示されています。実例を挙げると、TOEIC 全国公開試験第105回(2004年3月)の場合、受験者総数 98,645 人に対して、スコア区分 [895〜] は 2,964 人で、Percentile Rank は 97.0 になっています。つまり、受験者全体の約3%が 895 点以上を獲得したのです。そしてこの Percentile Rank によって、満点獲得者の概数が分かるのです。

2004 第105回(2004年3月)全国公開試験において受験者の何人が 990 満点を獲得したかは、990 満点を獲得した受験者のスコアレポートに記載されている Percentile Rank の数字で推測できます。過去の公開試験では、この数字が 99.7 / 99.8 / 99.9 / 100.0 のことがありました。Percentile Rank は小数点以下1桁までしか表示されないので、残りは四捨五入されています。Percentile Rank 99.7 の場合は、99.65x から 99.74x まで考えられます。つまり、この場合、最大で 0.35% の受験者が 990 満点を獲得したことになります。そして、Percentile Rank 100.0 の場合は、最大で 0.05% になります。第105回全国公開試験の受験者総数は 98,645 人でした。そして 990 満点獲得者の Percentile Rank は 100.0 で、受験者の 0.05% は約 50 人になります。もし Percentile Rank が 99.7 だったならば、受験者の 0.35% は 345 人になります。つまり、たった1回の試験で 300 人以上の TOEIC 990 満点獲得者が生まれることがあるのです。Mission 2 「TOEIC 全国公開試験で満点 990 を獲得せよ」の任務達成は難しくありません。 [Old TOEIC Scores]

この TOEIC が第122回公開テスト(2006年5月実施)よりリニューアルされました。TOEICを開発・制作する Educational Testing Service (ETS) は、国際的な環境におけるコミュニケーションで使われる英語について調査・検証を重ね、そこで必要とされる英語能力について評価するために、一部の問題形式の変更が妥当と判断したのです。これにより TOEIC はより現実に即した状況や設定をテスト上でも再現できるように、問題文の長文化、発音のバラエティの増加 [米国・英国・カナダ・オーストラリア(ニュージーランドを含む)]、誤文訂正問題の削除、などが行われています。

新 TOEIC テスト (2006年5月開始)
Part Name of each part パート名 問題数
リスニングセクション(45分間)
1 Photographs 写真描写問題 10
2 Question-Response 応答問題 30
3 Short Conversations 会話問題 30
4 Short Talks 説明文問題 30
リーディングセクション(75分間)
5 Incomplete Sentences 短文穴埋め問題 40
6 Text Completion(新) 長文穴埋め問題 12
7 Reading Comprehension
・Single passage
・Double passage(新)
読解問題
1つの文書
2つの文書

28
20

ETS 発行の『新公式問題集』が2005年12月に出版され、新形式 TOEIC の体験が出来ます。また、日本の各出版社も新形式対応の問題集を続々と発行しています。いよいよ私も新形式試験に挑戦です。


Copyright (C) Tsuyoshi Hasegawa (2006)
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